2021年7月12日月曜日

海外製スキューバセットにご用心。

 お久しぶりです。ぬるです。


 すっかり更新さぼってました。もう見てる人いないんじゃないでしょうか。


 ブログ熱もすっかり冷めてしまい、おそらく今後も更新をさぼり続けるだろうと思っていたのですが、書き留めておかなければならないことができたので、久しぶりにブログに残そうと思います。


 数年前から小型のスキューバセットの販売情報がAmazonなどで出回るようになり、昔から一度でもスキューバダイビングを体験したいなと思っていた私は買おうかどうか時々悩んでおりました。

 そしてとうとう先日、欲望に負けてAmazonにある某商品をぽちっとしてしまったんですよね。



 …何も知らずに。ええ、ほんとに何も知らずに。




 購入してから数日後のこと。

 スキューバタンクの充填のイメージですが、ちゃんとした資格のある人が、より大きなタンクからコンプレッサーなどを用いて機械的に充填するイメージが強いですよね。

 今回購入したのは手押しポンプ式(自転車の空気ポンプみたいなもの)なのですが、同様に何かしらの資格などが必要なのかどうか、なんとなく調べておりました。

 それでヒットしたのが、経産省のこちらのサイト:

https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2020/08/20200821_kouatsu_1.html

 要点をまとめると、次のような感じです:

  • タンクに高圧ガスを充てんする場合、法令に定める検査に合格し刻印等がされたタンク及び附属品(バルブ、安全弁等)を使用しなければならない
  • 充てんする圧力が一定圧力を超える場合、都道府県等への高圧ガスの製造の届出を行い技術基準を遵守すること
 ちなみにここでいう一定圧力の基準は、圧縮ガス(空気の場合はこれに該当)の場合1MPA(メガパスカル)と高圧ガス保安法で定められています。
 今回購入したタンクの最大圧力は20MPAなので、後者の条件には余裕で引っかかりますね。

 届け出だけだったらマシなのですが、問題は前者。
 発送元を調べたら予想通り海外。日本国内の基準を満たしているか、この段階で既に疑問に思えてきます。
 ちなみに未検査のものを充填すると法律違反です。

 さらに調べると、こんな注意喚起が。

 『空気を使用するの場合、容器の色は1/2以上の表面積がグレーである事が法律で定められています。』
 『黄色・赤・黒などは空気を充てんできません。』

 …購入したもの、黒でした。
 ちなみにラインナップの他の色は、黄と緑。
 仮に国内使用の認可の刻印があったとして、色は間違いなくアウト。

 これを目にした瞬間、自分の夢が崩れ去る音が聞こえました…。
 あと約2万ぐらいロストしたという絶望感。返品できるかな…

 
 手軽にスキューバができるというのは大変聞こえがいいですが、それは国内の安全基準を満たしている場合に限ってのこと。安易な考えで未認可のものに手を出し、取り返しのつかない事態になっては元も子もありません。

 そんなわけで、オンラインショップでのスキューバグッズの購入は絶対にお勧めしないという喚起と自戒を込めて、締めくくりとします。

 同じ轍を踏む人を、この記事のおかげで1人でも減らす助けとなれば幸いです。